GW(ゴールデンウィーク)もあっという間に過ぎ去り、日常が戻ってきました。
五月に入る前からなんとなく感じていた“五月病”が、今では本格化してきた気がします。
さて、皆さんはGWを満喫できましたか?
私はというと、田舎での手伝いや育児でバタバタしつつも、合間に楽しんだ親戚とのBBQが最高の息抜きとなりました。
中でも特に印象に残っているのは、「籾米を半俵“ついてきた”」ことです。
農業研修を重ねる中で、自然といろいろな農業機械に目が向くようになりましたが、精米機の凄さには改めて驚かされました。
ところで、「米をつく」という言葉をご存知でしょうか?
実はこの言葉、精米機と深い関係があるんです。


今でこそ機械で簡単に精米できますが、昔は臼(うす)と杵(きね)を使って手作業で精米していたそうです。
まさに、「籾米を杵でつく」ことから「米をつく」という表現が生まれたのです。
籾と籾が擦れ合うことで摩擦が生じ、籾殻が剥がれて白米になる。そんな工程を人力でこなしていたなんて、本当に大変だったことでしょう。
戦争映画などで、一升瓶に籾米を入れて棒でついている場面を見たことがある方もいるかもしれません。
精米機がない時代、精米とはまさに重労働だったのです。



そんなことを思いながら精米作業をしていたのですが、30kg(半俵)の籾米が、わずか5分ほどで精米されてしまいました。
この速さと効率に、ただただ現代の技術力に感謝すると同時に、手作業で行っていた先人たちの知恵と努力に深く敬意を抱きました。
そんな思いにふける、学びの多いGWでした。
執筆 メンバーS