【研修記】渡辺与四郎商店で学ぶ“川上”の米問屋の使命

活動状況

ごあいさつ

2025年8月24日、多古町の渡辺与四郎商店さんにて研修をさせていただきました。渡辺与四郎商店さんは、生産者に最も近い立場にある“川上”の米問屋を100年以上にわたり営まれている歴史ある商店です。米づくりを支える現場の役割を肌で感じることができた、貴重な一日となりました。

等級検査の現場

社長の渡辺摂(おさむ)さんは、お米の等級を検査する資格をお持ちで、今回はその検品の様子を拝見しました。
検査は厳格に行われ、「重量検査」から始まり、刺子と呼ばれる器具でランダムに米を抜き取り、カルトンに広げて粒を確認する「目視検査」、さらに水分測定器を使った「水分測定」などを経て等級が確定します。
一粒一粒に真剣に向き合うその姿勢から、品質を守る責任の重さを強く実感しました。

人を大事にするお人柄

渡辺社長は検品にとどまらず、農家の方々へ乾燥機の設定など、具体的なアドバイスもされていました。その姿からは、深い信頼関係を築かれていることが伝わり、人柄の温かさが地域の米づくりを支えているのだと感じました。

炎天下の集荷と地域の絆

この日は炎天下の中での集荷作業も行われていました。体力を要する大変な仕事ですが、毎年この時期になるとお手伝いに来てくださる方々がいるそうです。それは渡辺社長のお人柄による“縁”の積み重ねであり、地域の力そのものだと胸を打たれました。

研修を終えて

最後に、渡辺社長からオリジナルキャップをいただきました。研修を通じて、1年分のお米が1か月に集中して収穫される中で、集荷・検品・保管・流通を担う“川上”の米問屋がいかに重要な役割を果たしているのかを、身をもって体験することができました。
このような貴重な学びの場をいただいたことに、心より感謝申し上げます。

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