【養豚研修】子豚1,000頭を迎え入れ!Jerry Beansで学んだ現場力

活動状況

ごあいさつ

多古町の紫陽花まつり(2025年6月)でご縁をいただいた養豚農家、Jerry Beans(株式会社ジェリービーンズ)の内山さんの農場へ研修に伺いました。繁殖・分娩・哺育・子豚育成・肥育・出荷、そして食肉加工まで、養豚の一連のサイクルを一貫して担う企業です。

一貫生産と徹底した衛生管理

養豚は感染症リスクが非常に高いため、子豚になるまでの農場と肥育用の農場を完全に分離して運営。場内には消毒設備が要所に配置され、動線管理や衛生ルールが徹底されていました。こうした“当たり前”の積み重ねが、企業としての強いブランド力につながっていると感じました。

研修のメイン:子豚1,000頭の受け入れ

この日は、別の農場で育った約1,000頭の子豚を肥育用豚舎に迎え入れる作業を体験。トラックから各部屋へ誘導していく工程は予想以上に難しく、立ち止まる子や逆走する子も。声掛けや位置取りを工夫し、根気強く前へ進める経験は、マニュアルだけでは学べない現場の知恵そのものでした。

誘導後の確認:頭数・健康チェック・選別

各部屋ごとに頭数を数え、病気や怪我がないかを点検。足を痛めている個体や、へそヘルニアの症状が見られる個体は、獣医の治療のため別室へ移動します。60頭規模の群れから該当する2頭のみを切り分けて誘導する選別は、スピードと落ち着き、そして経験が問われる工程でした。

施設の工夫:清潔さ・空調・自動搬出

豚舎内は想像以上に清潔で、温湿度の空調管理が行き届いていました。排泄物は床下設備で自動搬出される仕組みになっており、衛生と作業負荷の双方を最適化。現場に立つからこそわかる「仕組み」と「運用」の細部に、畜産の成熟度を感じました。

野菜との違いから見えた“畜産のむずかしさ”

普段、野菜に触れる機会が多い私たちにとって、相手が“生き物”であることのむずかしさを体感しました。同時に、個体差を理解し、群れ全体を安全に管理するノウハウの重要性も強く実感しました。

学びとこれから

私たちはこれまで、退職自衛官を農業界へつなぐ準備活動を続けてきました。今回の研修で、畜産もまた農業の大切な一部であり、地域の食を支える基盤そのものだと、改めて深く理解することができました。貴重な機会をくださったJerry Beansさん、本当にありがとうございました。

まとめ

  • 感染症対策と動線管理の徹底が、現場力とブランドを支える
  • 子豚1,000頭受け入れは、誘導・選別・健康管理の総合力が要
  • 清潔・空調・自動搬出などの設備が、衛生と効率を両立
  • 畜産の経験は、退職自衛官の新たな活躍の場にもつながる
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