はじめに
菌ちゃん農法は、丸太や枝、竹、落ち葉など身近な「木質有機物」を土に埋め込み、糸状菌を中心とした微生物の力で無肥料・無農薬栽培を行う手法です 。 自宅周辺で材料が確保できるため、物流や資材供給が止まる有事でも食料を確保しやすい点が注目されています。
Refarm松井さんから「一般家庭でも実践できる有事対応型栽培技術」として指導を受けた農業自衛隊メンバーの井上とNが、ベランダ規模で挑戦しました。
メンバーによるベランダ菌ちゃん実践
実践例① 農業自衛隊メンバー井上(実家の庭)
- 環境整備 – 畝:約1mx2m、プランターx1(20cmx40cm)、マルチ:95cmx10mをホームセンターで購入(460円)、マルチ抑え:10本入り(185円)畝の四隅と長編に2本ずつの計8本使用
- 資材調達 – 近隣を徒歩で回り、丸太・枝・竹・落ち葉を収集。
- 層づくり – 丸太→枝→土→竹→土→落ち葉→土…と層を重ね、高湿度を維持。



農業自衛隊メンバー井上の所見
自分が子供の頃は、実家の裏は、結構な広さの林でしたが、ここ十数年の間に開拓され、住宅地なり、材料を探すのが大変で、数キロ散策して探し、
夜に米袋持って、拾い集めました(笑
落ち葉は、近隣の月極駐車場に溜まっていたのを、掃除して集めたので、良いことをした気分でした!
因みに、菌ちゃん農法を実施するにあたり、雨が降って、畝に水分が含まれてからでないとマルチをかけれないので、
今回、天気予報を見て、夕方から翌朝まで雨予報だったので、絶好のチャンスだと思い、決行しました!
畝作りは、材料収集の時間を除いて、約2時間で形成できました。
畝を想定して、周辺を掘り、丸太や太枝をその穴に入れて土を被せ、その上に竹を入れて土を被せ、最後に落ち葉を敷き詰めて土を被せました。
竹炭が無かったので、入れなかったですが、Refarm松井さんに相談したら竹炭が無かったら、木炭でも代用可能と提案があり、
それなら、以前BBQをやった時の使用済みがあったので、
翌日、畝の表面を削り、その木炭を撒いて、土を戻してから、再度成形し直し、マルチをかけました!
2日前に、この日の天気予報が、夜雨に変わり、実際に一晩雨が降って、翌朝晴れたので、本当に自然の力と恵みを感じました!
プランターは、サイズ的に丸太とか必要なく小枝でいいし、材料集めも気軽に集められ、ものの5分で完成しました。
とりあえず自分で農産物を育ててみたい、何かやってみたいという人には間違いなくお勧めです!
実践例② 農業自衛隊メンバーN(社宅ベランダ)
- 環境整備 – 60 cmプランターと買い物カゴを再利用し、幅1 mのベランダに配置。
- 親子活動 – 子どもと公園や林で枝葉を集め、防災教育も兼ねる。
- 層づくり – 太い木→細い木→土→木炭(100円ショップで購入)→葉っぱ→土の順番


農業自衛隊メンバーNの所見
子どもと一緒に楽しく簡単に出来ました。
木を探す時とか、幹に白い菌があるやつがいいんだよーって教えたら子どもが、凄く頑張って「パパ白いの付いてたよ」って宝探しをしてるみたいに楽しそうに木を集めてたのが凄く印象的でした。
また実際にプランター、買い物カゴに土とか葉っぱを入れる時も、
「早くブロッコリー植えたい!」
と言ってて、それを聞いて私もワクワクが止まりませんでした。
毎朝(まだ1日しかたってませんが😅)買い物カゴの隙間から中を覗き込むのが日課になってます。
お子さんが小学生とかのご家庭は是非やって貰いたいです!
それは、夏休みの自由研究とかにも良いんじゃないかなと思ったからです!
夏休み前からになりますが、土づくりの過程から、実際に植え付けをして、夏休みに収穫みたいな感じです!
有事への備え
地震等による災害・紛争・パンデミックなどで物流が停滞すれば、食卓は直撃を受けます。
家庭単位で菌ちゃん農法を学べば、都市部でも食料安全保障の「最後の砦」になり得ると農業自衛隊は考えます。
Refarm松井さんへの御礼
一般家庭の栽培知識の重要性を説き、丁寧にご指導くださったRefarm松井さんに心より感謝申し上げます。 私たちはこの挑戦を継続し、「どのベランダも小さな農場になり得る」ことを証明してまいります。

まとめ
菌ちゃん農法は、自然の循環を活かしたシンプルかつ力強い栽培手法です。大がかりな設備や特別な技術がなくても、家庭にある道具と少しの行動力で「自分の食を守る力」を育むことができます。
実践した農業自衛隊メンバーの体験からも、都会に住む家庭でも十分取り組めること、そして子どもと一緒に自然と触れ合いながら学べる教育的価値も高いことがわかりました。
日常のなかで、遊びの延長で、そして有事への備えとして。 家庭に小さな農場を作ることは、未来への希望を育てることに他なりません。
作付け以降の状況はまた後日!✨