機械だけでは見えない世界――萩原農場で知った田んぼの個性

活動状況

今回は、今年研修をしていただいているお米農家(萩原農場)、
多古米王子こと萩原さんの田んぼにアオミドロが発生してしまったとお聞きし、状況確認で萩原農場へ行ってきました。

何枚かの田んぼではアオミドロが発生。
発生原因としては、水質、気温変化などが考えられるが、発生する田んぼやしない田んぼがあったり、発生する田んぼは、毎年発生したり、具体的にこれだという原因は突き止められないらしい。

そんな話を伺っていたら、お父さんが軽トラで来られ、ちょうど我々が話していた目の前の田んぼを示し、この田んぼは、先日までいくら水を入れても、まったく水が張らず、毎日何度やってもだめで、昨年まで全く問題なかったのに、原因が分からず、水入れを繰り返すしかなく困っていたとのこと。

それが先日、一か所、大きな穴が突然開いて、そこから水が漏れていたのが発覚。
急遽ビニールシートを下に埋めて対応し、今は水が張っているとのことを話してくれました。

この辺の田んぼは、昔は1枚がもっと小さく、それを何枚か繋げて今の1枚の広さになっている田んぼも多く、地下には、昔の水路などがあり、そこがある日突然陥没し、水漏れなどが発生することもあるとのこと。

萩原農場としては約16ha、約120枚の田んぼを管理されているが、これらの対策としては、苗の様子はもちろん、水の張り具合、アオミドロなどの発生状況、雑草の状況など、毎日、地道に、120枚の田んぼを見て回り、観察するしかないとのこと。

現在の農業は、いくら機械化が進んでいるとはいえ、地域性はもちろん、同じ地域、土地でも、田んぼには1枚、1枚、それぞれ個性があり、自然に対応するには、やはり日々の観察、適宜適切な対応が必要で、ここには多くの時間を費やす必要があるという現実を改めて教えていただけました。

本日も、お忙しい中、我々に現状や対策など、
農業のリアルを教えていただき、ありがとうございました。

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