夜は廃校になった旧北杜市立高根北小学校に宿泊しました。
現在日本は少子化が進み児童生徒数の減少によって全国で毎年約450校の廃校施設が生じています。
北杜市も例外ではなく廃校により子どもたちは遠くの小学校まで毎日バスで通学しています。
ファーマン井上農場では廃校となった校舎や体育館を農業を中心とした学習・体験のスペースにしたり、ボルダリング施設の運営や宿泊施設のために改装するなどし、学校周辺の環境維持や地域の方々との交流、地域内外からの方々のためのイベント会場として活用機会を提供されています。



北杜市では子育て支援や少子化に歯止めをかける施策として地産地消を推進した学校給食や給食費の無償化もはじまり、食や少子化問題への意識改革も動き出したとお聞きしました。
また、ファーマン井上農場では廃校活用以外にも様々なことを行っています。
前回投稿しました防草シートを敷いたハウスは、
東京都目黒区の児童の校外学習(農業体験)に使用し、育った作物を子どもたちに届けています。
自分たちで農作業をした作物で調理した給食を食べた子どもたちはとても喜んでいて、「うちの学校も!」と体験を希望される学校がどんどん増えているそうです。

また、農場が大変な時期もやり続けてきた農福連携。
赤字経営で何度も諦めそうになってもスタッフとぶつかりながらもこだわってやり続けた代表井上さんの熱い想いを知りました。
現在はやり続けて本当によかったとスタッフみんな実感しているそうです。
農場の敷地内には家が傾いたようなフォルムの農場グランピング施設もあります。大自然の中で農作業をしてもらい農業の入口となるきっかけ作りや体験作りを行ったり、都心から人の流れをつくり関係人口を増やすなど、農の可能性をさらにどんどん広げています。
今回研修を終えて、たくさんの学びを得ることができました。
農業自衛隊は、農業を主体に実施しますが
上に述べた少子化や過疎化、食育など農業に親和性のある日本の課題解決のために貢献してこうと考えております。



◇子どもや大人に向けたマインドセット(意識改革)や実践行動(行動改革)に繋がる体験型の教育
◇農業等を通じての関係人口の増加に繋がる活動の積極的実施(地方創生)や里山再生
◇退職自衛官のスキルを活用した組織的な災害等対処
など様々な角度から解決にむけて貢献し、有事のときも日本を守り支えれるよう全力を尽くしていきます。
必ずやり遂げます!