伊奈半左衛門の志を、令和の農業に活かす──須走で誓う未来

司令発信

12年ぶりに富士須走へ来ました。

ここは、平成23.24年の2年間、富士駐屯地で勤務していた時に住んだ場所
ここに、伊奈半左衛門を祭る伊奈神社⛩️があります。久しぶりに立ち寄り、昔、伊奈半左衛門の人間性や生き方に感銘を覚えたことを思い出しました。

伊奈半左衛門は、江戸時代前期の代官として知られる人物で、特に治水事業や新田開発に大きな功績を残しました。
特に宝永の富士山大噴火で苦しんでいたこの地域に対して、幕府もその被害があまりにも大きいため一時は亡所にしようとしていた中、
半左衛門は、寝食を忘れて焼砂排除の指導にあたったが工事は困難を極め作業は難航した。
さらに、食糧の欠乏になやむ被災民の困窮を見かねた半左衛門は、厳しい幕府の掟を破って幕府の御蔵米を開き、餓死寸前の難民に施した。
このため、半左衛門はお役御免の身となった。
しかし、職を賭して、荒地の回復と難民の救済に尽くした半左衛門へ敬慕の心情は、被災者の心に残り、ここに受け継がれている。

同様にナチスドイツに迫害されたユダヤ難民6000人に対してビザを発行して多くの命を救った、杉原千畝も同様に外務省から本国の訓令に反したとの理由で退職させられている。

こんな日本人が、自分の地位名誉や職を捨ててでも、救いを求めている民衆のために尽くして人間がいたことを、どこまで今の僕らは、知っているでしょうか?

今の日本の政治家に、職を賭して、国民のために尽力を尽くす人が何人いるのでしょうか?

しかしながら、僕らは、確実に彼らの後輩であり、日本人として同じ血が流れています。

今回、伊奈半左衛門に再会し、参拝した内容は「今の日本の現状、特に日本の食の安全保障上の問題、そしてその問題解決のために微力ながら僕ら農業自衛隊は、半左衛門さんの志をしっかり受け継ぎ、全力を尽くして行きます」と誓いました。

人はそれぞれ、夢や目標を持つべきです。
しかし誰でも最初から大きなことはできません。
一番大事なのは、『志』であり、その志を貫く些細な行動の積み重ねであるのではないかと、僕は思っています。
必ず、その志に対して、「無理だ」とか「やめとけ」とか言う人は現れますが、相手にする必要はないのです。
自分の信じた『志』とそれに共感共鳴できる同志(仲間)さえいれば、進めば良いのだと、僕は信じています。

それぞれの場所で、
より良く進んで行きましょう‼︎

参拝後、久しぶりに、まぁちゃんラーメン🍜
(激辛)を食べました😋(昔、当時の同僚と飲んだ後に食べに来てました。懐かしい。)

農業自衛隊 司令 松上 信一郎

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