ごあいさつ
先日、私たちは農業自衛隊として株式会社SOPHIAさまを訪問しました。SOPHIAさまは「腸内細菌と発酵代謝産物(ポストバイオティクス)」の研究を通じて、人と動物の健康を支える取り組みを続けられています。
訪問で伺った印象的なお話
研究者からのメッセージ
齋藤社長と石田さんから、次のようなお話を伺い、強く印象に残りました
- 「人は腸内細菌と一体であり、菌が生み出す代謝産物こそが生命を支えている」
- 「私たちの製品は病気を治すのではなく、体が本来持つ自然治癒力を引き出すサポートをする」
- 「免疫やミトコンドリアを活性化することで、がんや生活習慣病、アレルギーに立ち向かう力を高められる可能性がある」
土と腸の類似性
とりわけ心に残った言葉は――「腸の中の世界と、農地の土の中の世界は同じ構造を持っている」という一節でした。
私(個人)の感想としては、まさに「土の菌が作物を育て、腸の菌が人を育てる」という視点は、農に携わる私たちにとって大きな学びであり、農業自衛隊の理念とも重なると感じました。
農業自衛隊の視点での気づき
二つの領域が補完し合うという考え
私たちは、SOPHIAさんの「腸と菌の研究」が人間の健康の側面から循環を支えることと、私たちが土を耕し作物を育てる活動が食の基盤を整えることは、二つで一つの大きなテーマだと受け止めました。
具体的な接点の例
- 発酵代謝産物を活用した農業資材は、土壌微生物を元気にし、自然栽培や有機農業に直結する可能性がある。
- 一方で、私たちが進める持続可能な農業は、人の腸を育む食の基盤そのものとなる。
今後の展望と私たちの決意
コラボレーションへの期待
私たちは、SOPHIAさまと「土と腸をつなぐ研究」と「農と健康をつなぐ実践」をコラボレーションという形で進め、新しい価値を共創していきたいと強く感じました。心から感謝申し上げます。SOPHIAさま、ありがとうございました。
退職自衛官の新たなミッション
追記として私の個人的な考えをそのまま記します。大きな時代変化の中で、これまで日本を防衛してきた自衛官が退職後に「農衛」という形で守りを続けることは、彼らに新しい矜持を与えると考えています。彼らが従来の農家のやり方を単に踏襲するのではなく、
- 日本人の心身に本当に良いものを届ける、
- 食の質や自然環境の課題にも取り組む、
といった質的なミッションに挑むことを期待しています。発足当初は量的課題(農業人口の減少)を重視していましたが、今後は質的課題(食の安全・環境)への対応がますます重要になる、と私(個人)は考えています。
まとめと感謝
SOPHIAさまと意見を交わしたことで、私たちのビジョンはより明確になりました。農と食、健康と環境――この二つの領域がつながることで、新しい価値が生まれると信じています。今後も引き続き協働の可能性を模索し、質的課題の解決に取り組んでまいります。改めて、SOPHIAさま、ありがとうございました。



